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一般社団法人 日本アルミニウム協会
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アルミ箔の世界 HOME > アルミ箔こんな所で大活躍 >見えないところで活躍するアルミ箔:ペットフード・パッケージにアルミ箔
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見えないところで活躍するアルミ箔:ペットフード・パッケージにアルミ箔

ペットフード商品の多様化と品質管理向上のニーズに対応して、そのパッケージにアルミ箔が使われるようになり、さらに広がる傾向を見せています。そこで、以下にアルミ箔の材質特性が有効活用された、犬・猫用ペットフード・パッケージのあれこれをご紹介しましょう。
少子高齢化の進展や、癒し希求の強まり、また集合住宅における犬や猫飼育合意の増加など、さまざまな社会的要因を背景に、犬・猫を中心としたペット飼育のブームが再び高まりを見せています。
ペットフード工業会の調査によると、1997年をピークに横ばい傾向で推移していた犬・猫飼育の頭数、飼育率が、2003年には再び増加に転じ、 2005 年には犬の全国飼育頭数は過去最高の約 1,307 万頭に達しました。猫も 1,008 万頭に増え、世帯当たりの飼育率は、犬が 19.4 %、猫が 14.9 %となっています 。
これに伴いペットフード市場も堅調に推移しています( 2004 年度のペットフード販売額は、犬用が 1,415 億円、猫用が 886 億円 )。
 
アルミ箔特有の材質特製を活用
飼っている犬や猫の食事に何を食べさせているかでは、「ほとんど市販のペットフード」という世帯が 犬で 67 %、猫で 77 %となっており、「 7 ~ 8 割」、「 5 割程度」がペットフードという世帯を含めると、犬が 94 %、猫では 92 %に達しています( 2004 年度) 。…犬には家族の食事のおすそ分け、猫には"ネコめし"に好きなおかずを足して…というのは遠い昔の話になっているようです。  
3タイプのアルミ箔パッケージ
  包装にアルミ箔を使ったペットフードには、大別して3つの形態があります。
フードのドライタイプ、ウエットタイプ別では、ウエットタイプへの利用が多くなっています。
1980年代前半から一部メーカーでアルミ箔パッケージの採用が始まり、1989年にマスターフーズリミテッド、1990年に太洋ペットフード、マルハペットフードなどが採用して以降、急速にアルミ箔パッケージの商品が増加し今日に至っています。
最大目的は「鮮度の保持」
ペットフードの包装にアルミ箔が採用された最大の理由は、「内容物の鮮度保持のため」(マスターフーズリミテッド)です。
アルミ箔の、気体や液体、光などを透過させない"バリア特性"が、他の素材(各種プラスチックや紙、アルミ蒸着フィルム等)では難しい品質の保持に威力を発揮しています。
なお、包装材としてのアルミ箔は、ほとんどの場合樹脂や紙などと貼り合わせた複合材料として利用されています。
「軽さ、開けやすさ、中身の取り出しやすさ」
中でもトレータイプのソフト容器では、「高い品質保持機能に加えて、軽いこと、開けやすく中身が取り出しやすいこと」(日本ペットフード)が、アルミ箔採用の狙いになっています。
80~100g入りの一食分(または1日分)パックとして、最近このトレータイプ・ソフト容器の商品が増えています。
「加工工程でのメリット」も
また、「通常の缶詰容器と比べ、加熱殺菌処理が短時間で可能なこと」(マルハペットフード)など、アルミ箔パッケージは生産工程でのメリットも大きいようです。
さらに、「メタリックな感じを生かしながら、印刷映えのするパッケージデザインが可能」(いなばペットフード)といった、商品デザイン面での利点も評価されています。
「アルミ箔が可能にした新商品」
  アルミ箔複合材という包装材料を採用することで、初めて商品化が実現できたというドッグフード商品もあります。バンガードインターナショナルフーズは2004年8月、犬用のサプリメント・ガム「デイリーブライト」シリーズを、ファスナー付きパック包装で発売しましたが、この内「フレッシュブレス」という商品にはクロロフィルを使用しており、「紫外線が当たると変質してしまうのを防ぐため、完全な遮光性とガスバリア性を兼ね備えたアルミ箔によるパッケージングが不可欠だった」ということです。
このように、最近は主食やおやつだけでなく、ペットの健康管理のためのサプリメント商品も数多く発売されており、商品の品質保持がより重視されることから、バリア特性に優れたアルミ箔包装が有効に活用されています。  
「ペットから家族の一員へ」…、愛犬や愛猫の"地位向上"がめざましい中、ペットフードにも品質保持はもちろん、材料や添加物の安全性、健康に配慮した栄養バランス、そして喜んで食べる美味しさなど、飼い主のニーズはますます高度化しています。

人間の食品パッケージとしてあらゆる分野でその特性が活用されているアルミ箔複合材は、今後ペットフード用のパッケージ素材としても、ますます利用範囲を広げていくことでしょう。

■ 情報提供ご協力: いなばペットフード(株)、日本ペットフード(株)
(株)バンガードインターナショナルフーズ
マスターフーズリミテッド、マルハペットフード(株)
 
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