アルミ缶取材レポート
ワクワク感いっぱいの体験型ミュージアム
子どもから大人まで楽しめる!
2021年にオープンした「スーパードライミュージアム」は、アサヒビール茨城工場に併設されている「お客様が主役の体験型施設」がコンセプトのミュージアムです。鮮度への挑戦、味のリニューアルなど様々な取組みをされているスーパードライの歴史や製造工程を体感できるアトラクションなど、その世界観と魅力を存分に満喫できます。ビール好きな人だけではなく、普段お酒は飲まないという人や子どもも楽しめる内容です。
事前の予約が必要な本ツアーは、ガイドの方に引率いただきます。まずは巨大スクリーンのあるシアターでスーパードライの紹介映像を鑑賞。長いエスカレーターに乗り進んで行くと、ほんのりと甘く香ばしい匂いが。ここは仕込み釜を見学できる場所で、匂いの正体は麦汁でした。こうした五感の体験も面白さの一つです。
2つのアトラクション
発酵エリアにある「SUPER DRY 318 THE DIVE」は、スーパードライに使用されている「318号酵母」の目線から、発酵タンク内で起こっていることを体感できます。迫力ある映像と上へ下へと動くLED照明の演出により、まるで酵母となって、発酵タンクへ飛び込んだかのような気分が味わえます。
「SUPER DRY GO RIDE」は、スーパードライの缶の上に乗った目線で製造工程を一気に駆け抜ける約4分間のアトラクション。振動や風、ミスト、音響などの臨場感あふれる演出で、アルミ缶にビールが充填されるスピード感を存分に満喫できる、子どもから大人まで夢中になれます。
今後、この2つの他にも最新技術を使ったアトラクションなどが追加する予定とのこと。ますます充実する内容に乞うご期待です。
できたてのスーパードライに舌鼓!
そして、このホールのもう一つの魅力が、地上60mから眺めることができる壮大な風景です。眼下には全長20mの巨大タンクがずらりと並ぶ景色が広がり、東京ドーム約8個分もあるというアサヒビール茨城工場敷地の大きさを実感できます。
今回の取材では、期間限定のイベント「スーパードライ アルミ缶アート展」を訪ねました(2023年7月10日まで)。アルミ缶アートとは、空き缶の形状や特徴を活かしながら創作するアートで、アップサイクルとしても注目されています。本来ならば廃棄されるべき運命だったアルミ缶が美しいアートに変身するという驚きとともに、新たに「動物」や「折り鶴」「ラグビーボール」などのフォルムに生まれ変わった躍動感あふれる缶の姿に感動します。これら作品を手がけたのは2009年よりアルミ缶アート作家として活動している岸波清孝氏です。ビールが好きだという岸波氏の創作は、まずビールを飲むことから始まるのだとか。数々の作品からは岸波氏のビールへの愛情も伝わってきます。
スーパードライミュージアムでの「スーパードライ アルミ缶アート展」は惜しまれながら終了となりましたが、今後は大阪府吹田市のアサヒビールミュージアムにて開催予定です(2023年7月20日~2023年9月5日まで)。また、今回取材に訪れたスーパードライミュージアムでは、6月に親子アルミ缶アート体験イベントを実施するなど、アルミ缶アートに関する展示やイベントが継続的に行われる予定なので、ぜひ情報チェックを。