圧 延
圧延機の種類

圧延機の種類は、使用されるロール本数によって分けられます。アルミニウムの圧延では、一対のワークロールを駆動し、その上下に大径のバックアップロールを設けた4段圧延機および中間ロールを設けて平たん度制御、板クラウン制御能力を高めた6段圧延機が多く用いられます。一般に、4段以上の多段圧延機では高圧力下で圧延し、板の厚さと平たん度の精密な制御を可能にしています。また 2機以上の圧延機を連続して設置し、効率よく圧延を行うタンデム圧延機もあります。
圧延の方式は、従来スクリューで上下のロールギャップを調整する方式がほとんどでしたが、最近では板厚、形状の制御応答性のよい油圧圧下方式が用いられています。さらに自動板厚制御装置(AGC)、自動板形状制御装置(AFC)などの設備により、いっそう高品質な板の生産が行われています。
圧延機のロール幅は、大きなものでは熱間圧延4320mm、冷間圧延2750mm、圧延速度は最高1800〜2000m/分にも達します。

連続鋳造圧延法

これはスラブやビレットをつくることなく、アルミ溶湯から直接に板や線をつくり出す方法です。板の製造では米国のハンター・エンジニアリング法、カナダのハゼレット法、フランスの3C法やスイスのキャスターUなどが有名です。また線材ではイタリアのプロペルチ法、フランスのスピーディム法などがあります。
これらの方法は、ロールによる圧延方法にくらべて造塊(スラブやビレットをつくる工程)、均熱処理、熱間圧延などの工程を省略でき、製造歩留りも向上しコストダウンを可能にします。また、用途によって急冷凝固の効果などによる性能改善という利点もあります。

厚板・薄板・はく

圧延加工によって製造される板は、その厚さによって厚板(プレート 6mmt以上)、薄板(シート 6mmt未満)、箔(ホイル0.006〜0.2mmt)に分類されます。
また、長い寸法の板を連続的に圧延したものを条(ストリップ)、巻き取ったものをコイルと呼びます。
その中で、一般にアルミ板としてなじみの深いものは厚さ0.2〜2mmの薄板で、住宅やビルの外装、鉄道車両の構体内外装、トラックやトレーラーのボディ外板、台所用品、飲料缶をはじめいろいろな用途に利用されています。
厚板は、船舶・航空機・LNGタンクや化学容器など(タンク向けなどの超厚板は厚さ約200mmに及ぶ)、箔は包装容器やラベル、家庭用ホイル、電解コンデンサー用、その他各種の工業用途など幅広く活用されています。

箔圧延
 
 
 
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