新しい時代に向け、
助走を開始したアルミ産業
19世紀初頭にその存在が発見されたアルミニウムは、1886年電解製錬法の発明によって 工業化の道を歩み始め、わずか1年後に日本に輸入され、軍需製品を中心に生産量を伸ばしました。 第二次大戦が終結し、日本の社会が大きな転換期を迎えた1947年(昭和22年)、軽金属圧延工業会、 軽金属製錬会、軽金属協会が相次いで設立され、アルミ産業は本格的なスタートを切ったのです。

 
1800年代
1900年代
●1807 (文化4年)  イギリスのSir Humphrey Davyはアルミナとカリウムの混合融体を電気分解の試みから新しい金属を発見し、アルミアム(Alumium)と名付ける。
●1821 (文政4年)  フランスのP.Berthierは南フランスのLes Baux村付近でアルミニウムの原鉱石を発見し、その地名にちなんでボーキサイト(Bauxite)と名付ける。
●1827 (文政8年)  デンマークのHans Christian Oerstedは初めて塩化アルミニウムを金属カリウム・アマルガムで還元してアルミニウムを分離する方法を発明
●1850 (寛永3年)  アルミニウムのメタルがナポレオン世に献上され、金銀と並んで貴金属の一つに数えられる。
●1855 (安政2年)  フランスのHenri Sainte-Claire Devilleが試作したアルミニウムの棒はパリの大博覧会に出品され「粘土から得た銀」と称して世人の注目をひく。
●1865 (元治2年、慶応元年) アルミニウムの世界生産1.2トン
●1886 (明治19年)  フランスのPaul Louis Toussaint Héroultと、アメリカのCharles Martin Hallが仏、米両国で同時にアルミニウムの電解法(アルミナを溶融氷晶石に溶解して電解するアルミ製錬法)を発明
●1887 (明治20年)  新しい貴金属として少量のアルミ地金が日本に初めて輸入される。
●1888 (明治21年)  アメリカPittsburgh Reduction Co.設立(1906年Aluminum Co.of America(Alcoa)に改称)
●1928 (昭和 3年)  カナダでAluminium Ltd.設立
●1929 (昭和 4年)  理化学研究所「アルマイト法」発明
●1930 (昭和 5年)  わが国で初めて機械圧延によるアルミはくの製造に成功
●1930 (昭和 5年)  わが国初のアルミはく使用電解コンデンサー完成
●1930 (昭和 5年)  わが国でダイカストの製造始まる。
●1933 (昭和 8年)  たばこ「暁」にアルミはく初めて使用
●1938 (昭和13年)  5銭、10銭のアルミ硬貨が登場
●1938 (昭和13年)  ドイツで直接水冷連続鋳造法開発
●1942 (昭和17年)  軽金属統制会設立。金属工業統制会設立
●1894 (明治27年)  大阪砲兵工厰、軍隊用の帯剣・剣吊等の尾錠をアルミニウムで製作(日本初のアルミ製品)
●1898 (明治31年)  住友伸銅場、アルミ板の製造を開始(わが国民間工場最初の軽金属加工)
●1901 (明治34年)  高木鶴松、大阪市に高木アルミニューム製造工場を設け家庭用器物の製造を開始(日本アルミニウム工業の起源)
●1905 (明治38年)  神戸製鋼所創業
●1911 (明治44年)  東海鉛管(現・東海アルミ箔)設立
●1919 (大正 8年)  住友伸銅所、ジュラルミンの試作に成功
●1920 (大正 9年)  古河電気工業設立
●1921 (大正10年)
日本電力、大阪・岐阜間の送電線に初めて鋼心アルミ撚線を使用
三谷伸銅設立
●1926 (大正15年)  日本沃度(現・昭和電工)設立
●1928 (昭和 3年)
古河電気工業・日光電気精銅所および神戸製鋼所・門司工場、ジュラルミン板の製造を開始
日本アルミ設立
●1930 (昭和 5年)  東海鉛管、アルミ箔の製造に成功
●1931 (昭和 6年)  住友アルミニウム(現・東洋アルミニウム)設立
●1932 (昭和 7年) 日本アルミニューム製作所、世界初のアルマイト製品の生産を開始
●1933 (昭和 8年)  日本錫紙(現・日本製箔)設立
●1934 (昭和 9年)
日本沃度、わが国初のアルミ製錬に成功
住友アルミニウム製錬設立
理研アルマイト工業設立
サンエス商会(現・YKK)設立
●1935 (昭和10年)
三井、三菱、古河、住友、安田の共同出資による日本アルミニウムが設立され、台湾・高雄に工場を建設
日本圧延工業設立
●1936 (昭和11年)
住友化学工業、明礬石からアルミナを製造する方法に成功
住友金属工業「超々ジュラルミン」を完成
●1937 (昭和12年)
日本曹達・高岡工場、アルミナとアルミ地金の製造を開始
神戸製鋼所、航空機用鋳鍛造部品の専門工場として名古屋工場設立
●1938 (昭和13年)
吉田工業所、わが国初のアルミファスナーを製造、発売
旭可鍛鉄(現・旭テック)設立
志村アルミニウム(現・アーレスティ)設立
●1939 (昭和14年)
日本軽金属設立
昭和電工設立
安田金属工業設立
神戸製鋼所、アルミ合金素材工場として長府製造所の操業開始
●1940 (昭和15年)
朝鮮窒素にアルミニウムの製造試験命令
帝国アルミニウム統制会社設立
日本軽金属・蒲原工場でアルミ製錬操業開始
●1942 (昭和17年)
東京電橙、埼玉県下で初めてアルミ配電線を架設
大同軽金属工業設立
●1943 (昭和18年)
日本軽金属・軽金属研究所発足
昭和電工、朝鮮鎮南浦にアルミ製錬工場を建設、朝鮮電工を設立
●1945 (昭和20年)
高田アルミニューム製作所の本社、東京事務所、大和川工場などが空襲により焼失。全国殆どのアルミ工場が戦災により破壊
山川食糧加工有限会社(現・山川工業)設立
●1868 (明治元年) 明治維新
●1894 (明治27年) 日清戦争
●1904 (明治37年) 日露戦争
●1914 (大正 3年) 第一次世界大戦
●1939 (昭和14年) 第二次世界大戦
●1941 (昭和16年) 太平洋戦争始まる。
●1945 (昭和20年) ポツダム宣言受諾。終戦

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