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科学的証拠に乏しい話です。現在の研究では下図のように遺伝子要因と環境要因の複合した多因子説が、大部分のアルツハイマー病を研究する科学者の支持を得ています。
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だいたい次の3つの報告に準じ、論じています。
(1) | 1972年にAlfreyらは腎不全透析患者において認知症が発生する(透析脳症)ことを報告し、さらに1976年には透析脳症の原因は、透析に使用した水道水や薬剤中のアルミニウムが原因であり、脳内にアルミニウムが蓄積することであると報告した。 |
(2) | 1989年にマーチンらは飲料水中のアルミニウム濃度とアルツハイマー病患者発生に相関関係があるとする疫学調査を報告した。(Q6をご参照下さい。) |
(3) | アルミニウムの神経毒性及び疫学調査結果に基づき、アルミニウムは危険因子(リスクファクター)であるとする仮説が報告された。 |
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大部分の専門家の見解では、透析脳症とアルツハイマー病は別の疾患だということが明らかになっています。アルツハイマー病患者の脳内アルミニウム量は正常な老人の脳と比較しても差はありません。
正常人でも加齢により増加する場合があります。透析脳症は過剰に投与、吸収されたアルミニウムの神経毒性によるもので、アルツハイマー病とは病理組織学的に異なる※ことが明らかにされています。
透析脳症のデータは脳内アルミニウム量と認知症との反応関係を示していますが、アルミニウム摂取量あるいは脳内アルミニウム量とアルツハイマー病の発症にはそのような用量−反応関係が認められていません。一般に、すべての中毒症には用量−反応関係があります。
(※神経原線維変化の違い、血液中、脳脊髄中、毛髪中、脳中アルミニウムの増加の有無等が透析脳症とアルツハイマー病で異なる)
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1986年以来、いくつかの疫学調査で飲料水中のアルミニウム濃度とアルツハイマー病の発症率に相関が認められたとされていますが、これらの主張は統計的な問題があり、アルミニウムをアルツハイマー病の危険因子と考えることはできないというのが多数の専門家の見解です。アルツハイマー病のように加齢とともに発症率が急峻に増す疾患では調査集団の年齢構成がわずかに異なれば1.5倍程度の発症率の違いは容易に生じます。飲料水からの摂取よりもはるかに多い食物からのアルミニウム摂取を含め、総アルミニウム摂取量とアルツハイマー病との関連についても証明された事はありません。
(公的機関による見解についてはQ3をご覧下さい。)
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