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アルミ箔リサイクル最前線:その1:アルミ箔包装材からアルミニウムを再資源化

地球環境の保護、資源の有効利用が急務となり、リサイクル、すなわち廃棄物に含まれる資源の回収と再生への取り組みがますます重要になっています。
食品・飲料などの包装やキャップ類に、材料特性を活かす紙や樹脂との複合材として、また単体で活用されているアルミ箔についても、再資源化への取り組みが具体的に進められています。
パッケージ工場などからの打抜き屑や市中からの回収廃棄物を大量に受け入れ、独自開発のリサイクルプラントを立上げて資源再利用に貢献している、2社の事例をご紹介します。
| その2 |
アルミ箔包装材からアルミニウムを再資源化
山一金属(静岡県)
山一金属株式会社(大賀俊和社長・静岡県駿東郡長泉町・ 0559-72-2577)は、アルミ缶のリサイクルを1985年から手がけてきましたが、'98年、アルミ箔包装材やアルミキャップのリサイクル・プラントを稼動させ、わが国初の事業化に成功しました。
従来、ほとんどが焼却や埋立て処理されてきた容器・包装用アルミ箔が再びアルミニウムに戻され、アルミ缶などに生まれ変わっています。
  1996年、アルミ缶リサイクル技術を、アルミ箔とアルミキャップのリサイクルに応用する技術開発(通産省委託事業)。
  1997年、静岡県から創造活動促進事業の認定を受け、アルミ箔複合材からアルミニウムを再生するリサイクルプラントを建設。
工場排煙を環境基準に適合させるなど、いくつかのハードルをクリアしての事業化でした。
同社はアルミラミネート箔のリサイクルで20年以上の実績があります。
アルミ箔包装材リサイクルの行程
原料(1)
  乳酸飲料メーカーから運ばれてきた樹脂ラミネート・アルミ箔の打抜き屑(ヨーグルトのキャップシール用に円形に型抜きをした後の廃材など)
 
  ほぐしてカッターミルにかける。
 
 
原料(2)
  一方、回収されたアルミ缶の塊(かたまり)を、再生しやすいようにバラし、  
  シュレッダーにかける。
 
    カッターミルやシュレッダーで適度なサイズに整えられたアルミ箔、アルミ缶、アルミキャップなどは、全て配管を通して、焙焼炉(ロータリーキルン)へと送られる。
ロータリーキルン(焙焼炉)
 
焙焼炉はゆっくり回転し、アルミを溶かすのではなく、複合材の樹脂などを燃料に利用しながら、“焙り焼き”にし、アルミだけが残るようにする。
焙焼炉の内部の様子。
  焙焼後にアルミ箔とアルミ缶に分離される。

アルミ箔

 

アルミ缶

造粒機
    焙焼炉から出たアルミ材は、造粒機で顔料や炭化物が分離・除去され、大小のアルミペレット(粒)となる。
圧縮成型
粒状になったアルミを圧縮成形した溶解用タブレット(塊)。  
再生されたアルミは、またアルミ缶と
なって消費者のもとに。
 
このプラントでは、従来難しいとされてきた“アルミ箔包装材からアルミを取り出すリサイクル”が見事に実現されています。
ここで再生されたアルミ“タブレット”はアルミ缶の材料となるアルミ板を製造する工場へ、粒の大きさでふるい分けられた“ペレット”は製鉄プラントの脱酸剤などの用途に、有効活用されています。
同社では再生可能なアルミ箔として、次の5つの条件をあげ、これらの条件を満たせば、有価物として運搬費用自社負担で引取りを行っています。
  1. 本体の材質がアルミ製であること
  2. アルミの割合が高いこと【50%以上(重量)が望ましい】
  3. アルミの厚みは9ミクロン(μm=千分の1mm)以上あることが望ましい
  4. 複合材・塗料が塩化ビニル樹脂でないこと
  5. 鉄・水分・異物等がないこと
同社では、静岡県が推進している、家庭ゴミから分別したアルミ箔も引き取り、リサイクルしています。

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