「容器包装リサイクル法」では、容器包装廃棄物をリサイクルするために、消費者、自治体、事業者がそれぞれの役割を分担することになっています。このうち自治体は、消費者から排出される容器包装を分別収集し、中間処理をおこないますが、これらにかかる経費が収集量の拡大に伴い急増しており、大きな負担となっています。
 日本アルミニウム協会では、平成12年度に通商産業省(現・経済産業省)の委託を受けて、アルミ缶、スチール缶、ガラスびん、PETボトルの4容器について、自治体におけるリサイクル費用に関する調査をおこないました。

調査の結果、それぞれの容器について500ml容器1個あたりに換算したリサイクル費用の平均値は、アルミ缶が0.21円でいちばん低く、スチール缶は2.26円、ガラスビンは8.36円、PETボトルは5.42円となりました。また、アルミ缶については、111自治体のうち57自治体(約51%)で利益が発生していたことがわかりました。
 さらに、111自治体でリサイクルにかかった費用を合計してみると、アルミ缶のみがリサイクル費用がマイナスとなり、リサイクルによる利益が発生していることがわかりました。
 他の容器に比較してアルミ缶のスクラップ価値が高く、自治体にとって収集・処理費用を上回る売却収入があったことになります。

(平成12年度調査)

※容器包装リサイクル費用=
収集費用+処理費用-売却収入
つまり、容器包装リサイクル費用が正(+)の場合はリサイクル費用がかかり、負(-)の場合は利益が発生していることを示す。



名 称 通商産業省(現・経済産業省)委託調査「平成12年度循環型基礎素材産業構築対策調査(有用金属の総合リサイクル調査)」
対 象 全国約700の自治体
調査方法 アンケート方式
調査容器 アルミ缶、スチール缶、ガラスびん、PETボトル
調査結果 回答自治体数353(回収率約50%)うち有効回答数111
(回答率約16%、有効回答数とは分析可能回答数を指す)
調査の実施 アルミ缶リサイクル・システム研究委員会
(委員長:安田八十五関東学院大学経済学部教授)

[参考] 111都市の費用統計(重量ベース)

(平成12年度調査)
 
アルミ缶
スチール缶
びん
PETボトル
1.収集費用
696.906.048
1.771.716.507
3.542.129.639
27.956.027.566
2.処理費用
347.637.180
927.757.106
2.114.202.274
282.815.305
3.売却収入
1.122.981.469
95.990.325
116.131.852
45.054.644
費用合計:1+2-3
-78.438.241
2.603.477.288
5.540.200.061
28.193.788.227

※収集費用、処理費用については、飲料容器の種類別に重量比によって按分。

アルミ缶のみがリサイクル費用がマイナスとなり、リサイクルによる利益が発生。


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