Q&A

アルミニウムは人体に有害?
 



アルミニウムは人体に有害なのですか?





必要以上にアルミニウムが体内に入った場合、どうなるのですか?





アルミニウムは人体に有害なのですか?






健康な人の普通の食生活では全く害はありません。
アルミニウムは必須金属とはされていませんが、健康な人に蓄積するとか有害という証拠はありません。過去、腎臓機能に障害のある人に透析脳症が発生したことがあるため、このような疑問がもたれました。腎臓機能が正常な人については何の心配もなく、アルミニウムの蓄積もおこりません。
しかし腎機能に障害のある人の間ではアルミニウムに限らず、他の必須とされる元素でも必要量を超えて体内に蓄積されると有害作用が現れることがあります。




必要以上にアルミニウムが体内に入った場合、どうなるのですか?






どのような金属でも、たとえば必須元素といわれている鉄でも経口摂取によらない注射などで強制的にある一定量以上に人体内に取り込むと毒性を示し、重篤な病気(ヘモクロストージスなど)を生じ、また、人間にとって欠くことのできない酸素においても同様です。透析脳症の研究からアルミニウムも、薬剤などから通常レベル以上に人体内へ取り込まれた場合、腎臓機能障害のある人に対しては神経毒性症状を起こしうることは事実です。
一方、加齢とともに吸収・排泄の機能の低下で、体内のアルミニウム蓄積量は増加する場合があるものの、透析脳症をおこす量よりはるかに少量です。過去、透析脳症患者発生の例から過剰にアルミニウムが人体内へ取り込まれた場合には、中枢神経障害を生ずると同時に、骨軟化症や貧血を生ずることが報告されています。また、腎臓の機能が不完全な人、乳児、未熟児の場合には、アルミニウムの排泄量が少なく体内でのアルミニウムの漸増がありうるために注意が必要です。